ハロゲン化アルキル系化合物によるジャガイモ塊茎の褐変現象とrishitin誘導
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概要
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ハロゲン化アルキル系化合物による切断ジャガイモ塊茎組織でのrishitin誘導の条件について, 16種類のハロゲン化アルキル系化合物を供試して実験を行なった. (1) Rishitinはハロゲン化アルキルの処理で誘導され,ハロゲンを持たないallyl amineやallyl alcoholでは誘導されないことから, rishitin誘導にはハロゲンが重要な因子になっていることを認めた.また, rishitin蓄積量と褐変発生状態との間には,関係は認められなかった. (2) Rishitin蓄積量は, alkyl chlorideよりもalkyl bromideで多く,またモノハロゲンよりもジハロゲンの方が,蓄積量が大であった. (3) RishitinはEDBやDBCPで処理した場合, 0.02M〜0.04Mで最大の蓄積量を示し,その局在は処理表面付近で最も多量であった. (4) 2, 4 DNPやKCNで処理後,直ちにEDBでrishitinを誘導した場合はほとんどその誘導は阻害されず,阻害剤で処理後24時間して誘導した場合は,誘導は著しく阻害された.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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