光線空間を用いた3次元物体の操作(<論文特集>3次元画像情報技術)
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概要
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本論文では, 多眼3次元画像を用いて, 被写体空間内の3次元物体を「光線空間」を介して操作る手法について述べる.ここで「光線空間」とは, 被写体空間内において物体から反射される光線を記述した空間である.特定の3次元入力方式に依らない, 3次元画像情報の中立的記述方法として利用することができる.光線空間内からある平面上の点を取り出して表示することによって, 任意視点からの被写体空間の3次元物体像を再構成することができる.剛体としての物体操作を, 視点と物体の相対的位置関係の変化と捉えれば, 物体に対する操作は, 物体を移動回転させる代わりに, それに対応する視点から物体を観測することと等価になる.すなわち, 光線空間をある平面にしたがって切り出すことによって, 3次元物体の操作が可能になる.
- 1996-09-20
著者
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