DCTを用いた表情分析における帯域特性と表情分離特性の評価

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概要

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人物の表情認識は, 心理学や工学など様々な分野での応用が期待され, 今まで多くの手法が提案されてきた.しかし, 表情は感性的な局面を伴うため, コンピュータを用いた表情分析は困難であり, 実用に耐え得る認識技術はいまだに確立されていない現状である.本研究では, 顔全体を一つのパターンとして取り扱い, 顔画像の無表情からの表情変化を空間周波数成分(2次元離散コサイン係数)として大域的に捉える方法について検討する.低周波のみで各表情カテゴリを分離し, その認識が可能であることを示す.さらに, 各表情カテゴリ間の分離度を, 多次元尺度法を用いて得られた各表情カテゴリの中心ベクトルの布置によって説明する.また, この布置は心理学的な実験に基づいて構築された3次元空間上における感情カテゴリの布置と類似したものになる.
1998-11-12

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