空間変換に基づく動き補償における動きベクトルの量子化

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概要

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現在最も広く利用されている動き補償方式であるブロックマッチングは、ブロックの平行移動によって物体の動きを近似することを特徴としている。平行移動は一種の空間的な変換と見なすことができるが、この空間変換をより複雑なものに変えた動き補償方式が最近複数の研究機関から提案されている。これらの方式は、平行移動では近似しにくい物体の複雑な動きに対処できるため、ブロックマッチングより優れた予測特性を示すことが報告されている。以下では、これらの方式を総称して空間変換に基づく動き補償とよぶ。空間変換に基づく動き補償は予測特性の点では魅力的な方式であるが、実用化するためにはまだ解決しなげればならない問題点が多い。特に重要と思われるのは、演算誤差と演算量の問題である。本稿では、これらの問題を解決する方法として、動きベクトルの量子化について検討を行なう。
1994-09-26

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