顔動画像のインタラクティブ知的符号化システム

概要

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顔動画像のインタラクティブ知的符号化システムは, インターネットのホームページ等で画像を用いて自己紹介を行うなどの応用例に好適である. これは, 符号化時に必ずしも実時間性を要求されないためインタラクティブ操作を導入することが可能である, 低ビットレートで記述できる, アクセスが速くなる, モデル化された顔表現データを加工・変形できるなどの理由による. インタラクティブ知的符号化については, 筆者らの研究により, 2次元画像系列から3次元のグローバル動きパラメータを検出するアルゴリズムなどの種々の問題点が解決されてきた. 本論文では, インタラクティブ知的符号化における諸技術を統合し, そのシステムの提案を行う. また, グローバル動きとローカル動きの分析・合成における表現の関係を検討し, 新たに, グローバル動きとローカル動きの合成順序を適応的に入れ替える方式を開発し, 実写顔画像のローカルな動きをより厳密に記述できることがわかった. また, システム全体の符号化実験を行い, 顔画像表現が十分に機能することを確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-25