領域分割に基づく多眼画像の3次元レイヤ表現(<論文特集>3次元画像情報技術)
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概要
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JPEG, MPEGなどが相次いで標準化されるなか, 次世代の通信サービスとして, 3次元画像通信に寄せられる期待は大きい.筆者らは, さまざまな3次元ディスプレイに対応し得る, 柔軟で中立的な記述方式に基づく3次元画像通信システムの構築を目指している.本論文では, 被写体の構造推定に基づく中立的記述方式として, 3次元レイヤ表現を提案する.まず, K-平均アルゴリズムを用いて, 多眼画像の幾何学的構造性に着目した領域分割を行う.分割された領域に対して, 3角形パッチモデルを当てはめ, それを層状に重ね合わせることにより, オクルージョンにも対応することのできる3次元画像の構造的記述を得る.本手法は, 2次元の板状のレイヤを用いる従来のレイヤ表現の概念を, 3次元のレイヤに拡張した手法であり, 同時にアフィン変換に基づく視差補償を実現するものである.実験により, バーチャルリアリティ技術を駆使したインタラクティブな3次元画像通信を実現する上で, 有効な手法であることが確認された.
- 一般社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1996-09-20
著者
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