ゲームにおけるローカルミニマム回避のアルゴリズム

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近年、コンピュータ技術は飛躍的な進歩を遂げ、単純計算能力をはじめとする一部の機能においては、すでに人間を超える能力を獲得している。その一方で創造性や、未知の事象に対する反応などは人間の示す能力に対して、いまだ充分に再現しているとは言いがたい。知的な活動がどのような仕組みで起こっているかはまだ完全には解明されていない。これを解明する手段としては、脳の活動を生理学的に研究するというアプローチの他に、ソフトウェア的に人間の知的な思考を再現することが知性の解明に貢献すると考えられる。人間の思考の過程を単純化したモデルで実現するためにはどのような課題を扱えば良いか?例えばゲームのように、ある決まったルール(制限)のもとで決められた目的を実現しようとする思考活動を扱うことが有効であると考えられる。ゲームは○×を並べたりする単純なものから、将棋、囲碁などのような複雑で、いまだに人間のプレイヤーにコンピュータが勝つことができないゲームまで多種多様のものが存在し、その難解さも大きく違っている。本研究では、人間の思考過程を念頭において、コンピュータに課題(ゲーム)を解かせた結果を報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

ゲームにおけるローカルミニマム回避のアルゴリズム

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