CVD法による銅薄膜の成膜とガスの流れの関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Cu配線の実用化が進められる中, アスペクト比の高い配線溝への応用を目的として, 我々はCVD法によるCu膜の成膜について, 埋込み特性が良く, かつ成膜速度の大きい条件を検討した. 今まで成膜温度を高くすると物質移動律速過程と考えられる埋込み特性の悪い領域となり, 成膜速度も80nm/min以上には上がらず飽和傾向にあった. 今回, 反応室の基板付近の構造を変えてガスの流れを変化させたところ, 成膜特性が変わり, 表面反応律速過程をより高温まで維持でき, 100nm/min以上の成膜速度が得られた. このような成膜速度の得られた構造は, 基板付近のガスの流速が速く, 原料の基板表面への供給が速いと考えられる. また, 基板全面で, 流速が速くなるような反応室の構造を用いたところ, 均一性の改善, 及び原料の消費率の向上が実現できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-08-25
著者
-
岡田 修
アネルバ株式会社プロセス開発研究所
-
小林 明子
アネルバ株式会社
-
関口 敦
アネルバ株式会社プロセス開発研究所
-
小林 明子
アネルバ株式会社プロセス開発研究所
-
小出 知昭
アネルバ株式会社プロセス開発研究所
-
池田 圭
アネルバ株式会社プロセス開発研究所
関連論文
- CO+NH_3を用いたエッチングにより形成したTMR素子
- 新核形成法によるバリヤ層のないCVD-Al埋込配線形成
- CVD法によるCuめっき用下地膜の真空一貫Barrier/Cu Seed積層成膜
- Gap-filling property of Cu film by chemical vapor deposition
- CVD法による銅薄膜の成膜とガスの流れの関係
- TDEATを用いたMOCVD-TiN膜の段差被覆性に与えるNH3添加効果
- Deposition Rate and Gap Filling Characteristics in Cu Chemical Vapor Deposition with Trimethylvinysilyl Hexafluoro-acetylacetonate Copper(1)
- 高密度プラズマを用いた化学蒸着(CVD)法によるチタン系薄膜の作製と評価
- CVD-Al薄膜の成長過程とその下地依存性 : 堆積膜表面からの反射光強度のモニタ
- 低圧および低温のMO-CVD法によるTiN薄膜の作製
- CO+NH_3を用いたエッチングにより形成したTMR素子
- UHFプラズマ源の特性評価およびドライエッチングへの応用
- Point-Cusp-Magnetic Field(PCM)プラズマ源を用いたシリコン高速エッチング技術