セル上配線ネットの選択を同時に行うスタンダードセル方式概略配線アルゴリズム
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概要
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VLSIレイアウト設計におけるスタンダードセル方式の詳細配線において,セル上を配線領域として利用するセル上配線手法が提案されている.この手法では,概略配線で各チャネルの幹線に割り当てられるネットを決定した後,チャネル配線によりトラック割当てを行う.しかし,従来の概略配線手法はチャネル内での配線を前提としておりセル上配線を考慮していないため,チャネル密度の最小化が必ずしも最終的なチャネルの高さの最小化につながらないという問題点かある.本論文ではネットのチャネルへの割当てにおいてセル上配線を考慮し,チャネル内で配線するネットとセル上で配線するネットを同時に決定する新しい概略配線手法を提案する.更に提案した概略配線手法に基づいてスタンダードセルレイアウトシステムGLORIAを構築し,Timber-WolfSC4.2cで概略配線を行った後で,セル上配線を行う従来手法に対する比較実験についても報告する.実験の結果,提案手法は従来手法に対して最大18.4%少ないトラック数で配線することができ,その有効性が確認できた.また,提案配線手法を3層配線モデルに適用した場合に対する実験結果についても報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-12-25
著者
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