間欠障害を伴うデータ伝送システムの最適 ARQ 方策
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概要
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一般にデータ伝送においては,通信回線が受ける瞬断・雑音・ひずみなどの妨害によってデータ誤りの発生は避けられない.従って,データの高品質化のためには,誤りを自動的に検出し,訂正を行う誤り制御が不可欠である.伝送系において発生するデータ誤りのパターンは,ランダム誤りとバースト誤りに大別されるが,ここでは,データ誤り現象に時間的要素を取り入れ,障害時間の長さによって,一時的な誤りと時間的・集中的な誤りが生じ得るものとしてモデルを設定する.単位データを送信したとき,伝送系に障害が発生若しくは潜在していたならば,ある確率でデータ誤りが発生するものと仮定する.いわば,障害が潜在し,その継続時間が一時障害としての許容範囲内ならば,確率qでデータ誤りが発生し,許容範囲を超えたならば,確率1でデータ誤りが発生する.この場合,最大N-1回の再送を実施し,すべての再送に失敗したならば,伝送系を点検・保守した後に単位データの送信を初期状態からやり直すものとする.そのとき,単位データの送信が成功するまでの平均時間を求め,それを最小にする最適再送回数について種々議論する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-08-25
著者
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