多段階誤り制御を伴うStop-and-Wait ARQ 方策の評価
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概要
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コンピュータ・ネットワークノ著しい進展ともに,データ伝送に対する高信頼化の要求が増大している.ARQ方式は,誤り制御が比較的簡単であることから2地点間データ伝送システムに幅広く用いられており,スループット改善の観点から,いろいろな方法が提案されている.代表的なものとして,(1)stop-and-wait方式,(2)go-back-N方式,(3)selective-repeat方式がある.ここでは,stop-and-waitARQ方式における多段階誤り制御方策について考察する.すなわち,送信側からある一定量の情報を単位ブロックとして送信する際,当該ブロックをのコピーをセットとして送信し,受信側からの各ブロックに対する誤り検証結果の応答を待つ.その結果,一定時間に該当ブロックを再送するかまたは直ちに次の単位ブロックの送信の移行するかを決定するデータ伝送モデルを設定する.そのとき,3つの方式を考え,単位ブロックの送信が成功するまでの平均時間をもとめ,それを最小にする単位ブロックの送信個数や再送回数などを種々議論する.最後に,数値例による比較と考察を行い,通常のブロック誤り確立のもとでは,一定個数方式による方策が最良であることなどを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-11-15
著者
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