ランダムなしきい値をもつデータベースの最適ガーベジコレクション方策
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概要
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一般にデータベースを運用する際,既存のデータの変更や新規データの追加・挿入に伴い,格納領域におけるデータの分割蓄積の発生を避けることは困難である.このような分割蓄積はデータベースのアクセス効率の低下を招くため,ユーザに対するサービスの高品質を保ちつつ計画的な保守を行うことが必要であるが,経済性の視点からも無秩序な保守を行うべきでない.しかし,データベースの利用期間があらかじめ設定可能ならば,高品質なサービスを保つと共に,計画的かつ経済的な保守を行うことができる.ここでは,データベースがある確率過程に従って更新処理され,フラグメンテーションの原因になるガーベジが発生し,累積されたガーベジがある限界値を超えたならば,損失費用が増大するモデルを設定する.すなわち,データ格納領域のフラグメンテーションを取り除くため,ガーベジコレションを時刻Tまたは更新処理回数Nにおいて実施し,単位時間当りの期待費用を最小にする最適なT^*とN^*を解析的に求める.更に数値例を示し,種々議論を行う.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-25
著者
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