ガスタービンエンジンFADECの最適自己診断方策
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概要
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ガスタービンエンジンの制御には、高性能化のためFADEC(Full Authority Digital Engine Control)が広く使用されている。FADECは高い信頼性を確保するために、一般に常時作動の多重系システムである。多重系システムには系の異常を検知し、正常な系の出力のみをシステムの出力として選択するための出力選択機能が備わっている。FADECの異常検知手法としては、多重系であることを利用したユニット間のデータ比較が用いられるが、その処理を高頻度で行うことはユニットのCPUにとって負担となる。ここでは、n回の制御演算毎に自己診断を実施する2重系及び3重系FADECの自己診断方策を考える。自己診断による制御性能劣化と、異常発生検出遅れによるシステムへのダメージを考慮した期待費用を求め、それを最小にするような自己診断間隔n^*について議論する。信頼度関数が指数分布の場合について数値例を示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-02-09
著者
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