ニホンザルによる継時的ピッチ変化を伴うクー音の弁別
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概要
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本研究では、ニホンザルがコミュニケーションに用いるクー音を用いて弁別実験を行った。クー音は倍音構造をしており、周波数が時間的に変化することが知られている。周波数のピークが前半にあるものがSmooth Early High(SEH)、後半にあるものがSmooth Late High(SLH)である。300msのクー音を合成し、周波数のピークまでの時間を25msごとに変化させ、SEH、SLHといったカテゴリカルな知覚が可能かという検討をした。この結果、125ms付近にSEHとSLHの境界があると示唆された。また、振幅のピークまでの時間を50〜250msで50msごとに変化させ、クー音の知覚にどのような影響があるかを検討した。この結果、時間的に同じ周波数変化であっても振幅のピークの位置によって反応に影響を与える可能性が示唆した。
- 1999-07-09
著者
-
力丸 裕
同志社大学 生命医科学部
-
力丸 裕
同志社大学大学院生命医科学研究科:同志社大学バイオ・ナビゲーション研究センター
-
真辺 一近
大阪青山短期大学
-
鳥山 覚司
同志社大 工
-
鳥山 覚司
同志社大学工学部知識工学科
-
真辺 一近
同志社大学工学部知識工学科
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