ニューラルネットワークによる1次元離散力学系の学習における教師信号提示方法について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ニューラルネットワークに1次元離散力学系を学習させる場合に、教師信号として提示する時系列のデータ数の制限や分布密度、時間相関の変更が学習過程に与える影響をCubic mapおよびLogistic mapから生成されるカオス時系列を用いた数値実験により考察した。有限個の時系列データを繰り返し提示する場合は、データ数が20程度で無限個の場合と同程度の学習が可能であること、データ数が無限の場合に観測されていた、Cubic mapを学習する場合の軌道誤差法による学習の加速現象はデータ数が数10の段階で生じていることを確認した。また、教師信号の分布密度は学習速度に大きく影響を及ぼし、これに比べて時間相関の及ぼす影響は小さいことを示す結果を得た。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-05-20
著者
-
中島 弘之
近畿大学工学部
-
中島 弘之
京都大学工学部
-
上田 よし亮
早稲田大学:理化学研究所
-
上田 よし亮
京都大学工学部電気工学第二学科
-
大西 隆史
京都大学工学部電気工学第2学科
-
上田 亮
京都大学工学部電気工学第二学科
-
上田 よし亮
公立はこだて未来大学大学院システム情報科学研究科
関連論文
- 連続時間系の遅延フィードバック制御における奇数条件を持たない周期軌道の安定化条件について
- 差分フィードバックカオス制御
- フェーザ型複素ニューラルネットワークの連続力学系モデルによるトーラス上のN-クイーン問題の求解
- A-2-10 複素ニューラルネットワークによるトーラス上のN-クイーン問題の求解(A-2.非線形問題,一般講演)
- 反力デバイスを用いた力学系の相平面を描画する課題に対する自習支援手法(先進的学習システム/一般)
- 確率的効果を導入したニューラルネットワークによるパケット網ルーティング方式
- 周期変動ゲインを用いた連続時間系の遅延フィードバック制御
- 状態予測に基づく連続時間系の遅延フィードバック制御
- 一般化拡張遅延フィードバックによる奇数条件の解消
- 遅延フィードバックを用いた不安定周期軌道の探索
- ニューラルネットワークによる学習の収束性と非線形ダイナミクス (高機能化を目指した非線形システム制御総合特集号-I)
- 結合遅延フィードバック制御について
- A-2-13 結合遅延フィードバックによる奇数条件の解消
- 遅延フィードバックを用いた不安定周期軌道の探索
- リドル引力圏構造の制御について
- 対称性を持った連続力学系に対する遅延フィードバック制御
- 半周期遅延フィードバックによるLorenzアトラクタの制御
- 半周期遅延フィードバックによる Duffing方程式の正不安定解の安定化
- 1信号カオスマスキング通信法の改良
- 遅延フィードバックカオス制御に関する一考察
- 不安定化制御を用いた周期軌道の学習
- 周期的回転外力で加振された球表面上に拘束された質点の運動にみられる跳躍現象
- パルス信号を用いた形態分類における基礎研究
- 遅延時間をもつ非線形強制系の分岐現象について
- 弧状連結でない連結なコンパクト力学的不変集合(力学系理論の最近の発展)
- ニューラルネットワークによる連続力学系の学習過程の非自律的差分方程式の理論を用いた解析
- カオス同期におけるRiddled Basinのモデル
- ニューラルネットワークによる力学系の学習過程と引力圏
- 鋭いカオス波形を教師信号とするリカレントネットの学習の安定性について
- カオス同期におけるRiddled Basinのモデル
- Pyragasの方法によるカオス制御におけるゲインの自動調整
- 力学系の学習における最適状態の引力圏について
- 勾配降下法によるカオスの学習に現れるRiddled Basin
- 積分作用素によるアトラクタの再構成を用いた連続力学系の学習
- バックプロパゲーション法による離散力学系の学習の非自律的差分方程式の理論を用いた解析
- 連続力学系の学習過程の非自律的差分方程式の理論に基づく解析
- ニューラルネットワークによる1次元離散力学系の学習における教師信号提示方法について
- バックプロパゲーション法による1次元離散力学系学習の収束について
- リカレントニューラルネットワークによる離散力学系の学習過程
- G09 ペンジュラム・パターンの運動状態の遷移 : ペンジュラム・パターンの生成規則の数理モデル化による形体情報の観察・把握の方法(グラフィック、形態・構成、CG,「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- F06 ペンジュラム・パターンの振動波形の構成学的解析 : 非線形力学系に基づく「数理モデル化」による形体生成情報の観察・把握の方法の開発(材料計画、形態・構成,心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- カオス発見のころ
- 復元力項で結合した位相振動子系における同期条件の解析(非線形問題)
- 心電図RR間隔の呼吸依存モデルと非線形ダイナミクス
- 生化学反応ネットワークから導出される常微分方程式系の解の非負値性と有界性(理論)