合成脂質膜の電気・光学的特性に基づく甘味系清涼飲料の識別

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概要

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本研究は、基本味や市販清涼飲料に関する味センシングの可能性を、単一の合成脂質膜から得られる複数の電気・光学的特性を基に作成した味応答パターンによって検討したものである。具体的には、まず甘味の指標を糖度として市販飲料と同程度に調整した甘味溶液に対する電気・光学特性を求め、次に甘味溶液に酸味物質を任意の割合で添加した場合の特性について測定し、それらの特徴量から味応答パターンを作成した。その結果、光学特性は主に甘味の強度と関係し、電気特性はクエン酸やNaClなどの電解質の濃度に関係することを見出した。さらに、種々の甘味系市販飲料においても同様の結果が得られ、これらの結果から味の識別が可能と思われた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-11-23

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