単離心筋培養系における拍動リズムのダイナミクス

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概要

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新生ラットの心筋細胞を培養し、心筋細胞が2個以上結合している系の個々の細胞の拍動のリズムを画像解析を用いて非侵襲的に、培養日数を追って測定した。その結果、培養日数が増加するにつれ拍動周期の変動係数、すなわち拍動の静的ゆらぎが減少した。拍動の相関係数とその時間微分の状態空間での軌道は、リミットサイクルを描き、その軌跡のゆらぎは、培養前期と比べて培養後期では小さくなった。また、その相関次元は培養前期の約2〜3の値から、培養12,13日目では約1.5以下の値になった。このような培養日数の増加に伴った拍動リズムの安定化は、細胞の結合面が広くなることにより機械的、電気的結合が強化されたためと推定される。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-06-21

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