末梢筋収縮のインスリン感受性に及ぼす効果

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概要

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運動により骨格筋への血中グルコースの取り込み量が亢進することが知られているが、そのメカニズムはまだ十分には解明されていない。そこで我々は、筋収縮中のグルコースの取り込み亢進へのインスリン感受性の関与の可能性について、ラットにインスリンクランプ法を適用して検討している。座骨神経に電気刺激を加えて片側後肢末梢筋収縮を誘発し、高インスリン血漿下でのグルコース取り込み量を、筋収縮開始前、収縮中および収縮終了後において計測したところ、1Hzの律動性筋収縮を誘発した場合にはインスリン感受性が増加することが確認されたが、強縮性筋収縮を誘発した場合には変化が見られなかった。この結果、筋収縮による血中グルコースの取り込み亢進時には収縮モードに依存してインスリン感受性が亢進することが示唆された。また、律動性筋収縮が血糖代謝機能亢進に有効であることは、糖尿病患者への運動療法の有効性を支持しているものと考えられた。
2002-06-14

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