要求通信品質別コスト導出関数を用いた経路選択法とその評価
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概要
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高速マルチメディア通信網においては, 要求する通信品質がそれぞれ異なるさまざまな形態のサービス収容が予想される. 本論文では, 要求される通信品質(QOS: Quality of Service)に応じた経路選択方式を提案する. 本方式では, 各リンクにコスト値を付与し, そのコスト値を用いてグラフ理論における最小コスト経路選択アルゴリズムにより経路選択を行う. 但し,経路選択に使用するコスト値は, 種々の通信品質を要求するサービスクラスに応じて, 適切な形状に調整可能なコスト導出関数により決定する. 本論文で提案するコスト導出関数は分類パラメータをもち, 網内遅延やデータ転送単位の廃棄率等ユーザのサービス要求品質に従ってその値を決定する. 本論文では, それぞれ遅延要求に厳しいクラス, 寛容なクラス(中間クラス)に属する2(又は3)呼種が混在する環境において提案方式を評価する. シミュレーション結果より, 提案方式は従来のコスト導出関数をすべての呼に対して画一的に使用した場合よりも, 異なる網内遅延要求(目標QOS)に応じた経路を選択することが可能であると共に, 網内負荷均等化の効果が期待されることを明らかにする.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-01-25
著者
-
山本 幹
大阪大学工学部
-
岡田 博美
大阪大学工学部
-
池田 博昌
大阪大学工学部
-
戸出 英樹
大阪大学工学部通信工学科
-
池田 博昌
大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻
-
池田 博昌
大阪大学工学部通信工学科
-
尾尻 健
大阪大学工学部
-
尾尻 健
大阪大学工学部通信工学科
-
戸出 英樹
大阪大学工学部
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