同報通信網設計のためのコピーノード配置法

概要

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現在、ATM網における同報トラヒックの効果的な収容法として、網内に配置された情報複製機能を有する交換機(コピーノード)を分岐点として木状の経路を構成する方式が有効である。この方式では、呼設定時に同報型の経路選択制御が必要となるが、この制御の簡単化・高速化を実現するため、コピーノードの数を限定した仮想網を構築し経路選択対象を簡単化することが提案されている。しかし、ATM網に限定個数のコピーノードを適切に分散配置するためには、各交換ノードのトラヒックフロー需要や網内の重要度等を反映したノード固有の優先度と地理的分散度の2つの条件を同時に満たす交換ノード集合を網内から選択することが必要である。そこで本研究では、未だ明らかにされていない網内にコピーノードを分散配置するアルゴリズムについて提案する。そして、計算機シミュレーションを通して提案アルゴリズムの有効性を評価する。本アルゴリズムは他の様々なサーバーノードの配置問題にも適用可能であり、高い汎用性を有する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-24