波長多重光ATMネットワークにおける有効なスイッチ構造

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各種マルチメディア情報の効率的な伝達、並びに柔軟性および信頼性に富んだB-ISDNの実現に向け、ATM技術の研究が進められている。一方、光ファイバ伝送技術と光スイッチング技術の発展に伴い、光交換ネットワークが注目されている。将来、B-ISDNを実現するためには大容量な情報が交換できる波長多重光交換ネットワークが重要な役割を担うと考えられる。波長多重光ATMネットワークでは、光ファイバ伝送路の波長毎の負荷均衡を維持して伝送効率を良くするために同一目的地へのVPが複数存在する必要がある。このようなネットワークの交換後では発呼に伴う呼設定の際、目的出力端子における各波長の光信号上に存在する多数のVPの中で任意のVPが選択可能である。呼の接続中は、交換機にセルが到着すると交換動作の後、出力端子において呼設定時に決定したVP(特定VPIを有し、割当波長も洗定済)にセルを伝送する。現在、開発段階にある電気ATMスイッチのスループットは高々100Gb/s級である。これに対し、光の特徴である波長を有効に利用すれば、数Tb/s級以上のスイッチの構築が期待される。本研究では上記の波長多重光ATMネットワークにおける有効なスイッチ構造を提案する。本スイッチは波長多重技術を用いることにより大容量構成が可能であり、モジュール性に優れた簡易な構造である。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

波長多重光ATMネットワークにおける有効なスイッチ構造

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