Flooding型故障復旧方式の復旧メッセージ量低減機構の検討

概要

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Synchronous Digital Hierarchy(SDH)とAsynchronous Transfer Mode(ATM)を導入した今後の通信ネットワークにおいては、光ファイバーなど大容量転送システムが使用されるため、Network Element当りに処理される通信トラヒックは膨大となる。Network Elementの容量が大きくなるほど、故障による被害は甚大となる。従って、故障を自動的かつ迅速に復旧できる能力を有するSelf Healingネットワークが大容量の広帯域ネットワークに対して重要となる。Self Healingネットワークを実現するための代表的な技術としてFlooding型故障復旧方式が挙げられる。この方式の問題点として、復旧メッセージ量とその伝搬範囲が大きいこと、輻輳問題が発生してからの復旧スピードが遅くなることが挙げられる。そこで、本稿では大量の復旧メッセージを低減させることを目的とし、無効な復旧メッセージに対するフィルタの働きをする「メッセージ壁」という概念を提案し、その性能を評価する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11