複数種胃X線画像の統合解析のための画像間の胃領域対応付け
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概要
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胃の集団検診で撮影される複数種X線画像の統合解析のために,画像間の胃領域を対応づける手法について述べる.胃は柔らかい組織で撮影条件によりその形状が変化するので,X線画像間の胃領域対応付けは,画像間で変形する柔軟物体像の対応問題となる.ここでは,対象(胃)の3次元柔軟モデルを介して対象像(胃領域)を対応づける手法を提案する.胃形状は個体差によっても大きく異なるため,まず,1枚のX線画像の解析結果から胃のモデルを個人別に自動生成する.この個別柔軟モデルを用いて,撮影条件に応じた胃の見え方,すなわち胃領域形状を予測し,その予測をもとに各X線画像上にモデルとの対応部位を見つけ,モデルを介して画像間の胃領域を対応づける.この手法を実際のX線画像に適用した対応付け結果を示し,その検討を行う.また,本手法の核である胃輪郭予測手法をもとにした,画像撮影までを包含する新しい統合解析の枠組みも付記する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-02-25
著者
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