ライブハイパメディアにおける映像情報の獲得
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概要
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ライブハイパメディアは, 映像認識技術を使って, テレビ放送から所望のシーンを取り出し, 既存のドキュメントと動的にリンク付けすることができる, 新しいハイパメディアである. 情報を表すノードと, それらの間のリンクは, 認識モデルの構造に従って, 動的に決定される. 本論文では, オブジェクト指向に基づく状態遷移型の認識モデル表現を提案する. この認識モデルの特徴は, 再利用性が高く, 不完全な認識結果の利用が可能である点である. この認識モデルにより, ライブハイパメディアでは, マクロなレベルで, テレビ番組の種類を判別するだけでなく, ミクロなレベルで, 映像の内容を認識することが可能になる. しかも, 認識結果の品質を, 完全なレベルから, 不完全なレベルまで, ユーザが選択することができる. 実映像を用いた実験により, 認識率, 計算時間, コードの再利用性について提案モデルを評価した. 実験結果により, 本手法の柔軟性と効率の良さが示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-04-25
著者
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