Coaster : 映像の時空間直観的操作による可変速再生方法とその応用 (<特集>ヒューマンインタフェースとインタラクション)

概要

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近年MPEG-4など構造化された内容を持つ映像を記述し流通させる環境が整いつつあり, 構造を生かしながら映像とインクラクションする技術がますます重要になってきた. 本論文では, 時間的空間的に構造化された映像との直接的なインタフェースを目指してCoaster (COntinuous Access by Spatio-Temporal slidER)を提案する. これは, 時空間情報を操作するためのアンカーとして, 映像の時間的変化や映像中の物体などの軌跡を近似した折れ線型のスライダを, 時空間情報が射影されたモニタ画面上に配置するものである. Coasterは, 時間と空間の両方を2次元の画面上へ柔軟に, しかも映像の時間的連続性を損なわずに対応づけることができる. たとえば, 被写体の動きに合わせて折れ線を配置することによって, あたかも被写体をつかんで動かしているかのような, 直観的な映像の可変速再生が可能になる. 本論文では,ユーザの入力に対して連続的に追従する折れ線スライダについて述べる. また, 様々な映像ハンドリングへの応用を示すことによって提案手法の有効性を示し, 編集機能や音声の連続的再生の重要性を述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1999-02-15