ARパラメータの時変特性を考慮した適応スペクトル推定

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概要

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パラメトリック分析による非定常信号のスペクトル推定では、信号の規範モデルをARモデルやARMAモデルと仮定し、最小2乗法によりモデルの係数を推定することがよく行われる。観測信号は厳密には非定常であることが多いが、短時間定常を仮定して分析することが多い。より正確なスペクトル推定を行うには時変性を考慮した推定モデルの記述が必要であると考えられる。分析区間内の係数の時変性を考慮した推定法として、分析区間内の時変特性を1次変動でモデル化する局所準定常処理法が提案されている。本稿では、規範モデルの時変係数を基底関数の線形和でモデル化し、そのパラメータを適応的に推定する手法を提案する。本手法では、分析区間内の規範モデルの係数は、2次関数的に変動すると仮定している。適応アルゴリズムは、方形窓付きRLSアルゴリズムに基底関数の時間シフト操作を付け加えることで実現できる。実験では、本手法と1次変動でモデル化した従来法と比較し、評価する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-06-10

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