層分割法によるSOFARチャンネル内の固有音線計算と音速プロファルとの関係
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概要
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一般に海中の音速は、XBT(投げ捨て型の水温計)やCTDVにより得られた海度と水温及び塩分のデータを基に、実験室内で直接的に測定して得られたWilson(1960)、DelGrosso(1974)、Chen&Millero(1977)等の算出式に基づいて、算出されてきた。しかし,近年盛んになってきた数百〜数千kmもの音波伝搬時間を正確に計測する必要のある海洋音響トモグラフィ(OAT)のような観測では、僅かな音速の差異が観測精度に大きな誤差を及ぼす可能性がある。このため、層分割法を用いた音線理論によるシミュレーションを行い,様々な音速の式や層分割数がSOFARチャンネルの固有音線の形成に与える影響について調査した。そして,シミュレーション結果と北西太平洋における621km伝搬実験で得られた固有音線データと比較し,結果として3つの式の中でChen&Milleroの式が最も良く一致する事が分かった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-08-26
著者
-
中西 俊之
海洋科学技術センター深海開発技術部
-
藤森 英俊
海洋科学技術センター
-
土屋 利雄
海洋科学技術センター
-
菊池 年晃
防衛大学校
-
中西 俊之
沖電気
-
越智 實
海洋科学技術センター
-
中西 俊之
海洋科学技術センター
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