一定音速勾配を持つ海洋モデルにおける長距離伝搬パルスの特性
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概要
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現在,海洋観測において,注目されている海洋音響トモグラフィー(OAT)においては,伝搬パルスをいかに正確に同定識別するかが大きな課題となっている。ところが,海洋音速構造は,海域,季節等によって様々に変化するため,観測海域固有の伝搬特性を把握することが重要となる。最近,海洋科学技術センター等によって西部地中海におけるOAT実験が行われた。この海域では,音速が深さとともに直線的に増大するという特殊な音速構造が形成されることが確認された。そこで,今回一定音速勾配を持つ海洋モデルについてSticklerのノーマルモード法及び音線理論を用いて解析し,両理論の特徴について比較した。そして,励振されるモードと音場の関係を明らかにし,その関係を用いた伝搬パルスの分離の可能性及び受波器深度が伝搬特性に与える影響について検討を加えた。
- 1995-08-25
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