中部熱帯太平洋トモグラフィー観測実験 : 伝搬時間差による流速の算出
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概要
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海洋科学技術センターは中部熱帯太平洋にてトモグラフィー観測実験を行った。この実験は7基のトランシーバを用いた双方向伝搬実験であった。7基の内の2基は北緯9度から13度の水平距離500kmで南北に設置された。この2基の間の音線計算と音波伝搬データとの対比から9本の音線が同定された。この同定された音線の双方向伝搬データから伝搬時間差が求められた。2000年1月〜7月のデータを解析した結果、この間の深度70m〜5000mまでの平均流速が計算された。この流速は南北に70日程度の周期で変動し、最大3cm/sであった。この変動は3月過ぎから小さくなったが、これはラニーニャが終息した時期と重なるものであった。
- 2000-08-25
著者
-
中村 敏明
防衛大学校地球海洋学科
-
中村 敏明
防衛大
-
藤森 英俊
海洋科学技術センター
-
中埜 岩男
海洋科学技術センター
-
中埜 岩男
海洋研究開発機構
-
中村 敏明
海洋科学技術セ
-
藤森 英俊
JAMSTEC
-
金泉 智之
海洋科学技術センター
-
金泉 智之
静岡沖電気
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