超高分解能二層膜垂直磁気記録媒体の作製

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概要

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二層膜垂直磁気記録媒体において、媒体ノイズの低減とともに重要な、記録分解能の向上と低記録密度信号の時間減衰の抑制について検討した。記録層と軟磁性裏打ち層との間に薄いTi中間層と、その上にNi-Fe-Nb配向制御層を導入することで、記録層の磁区サイズの増大を抑えながら、垂直方向M-Hループの角型比を大きくできた。その結果、従来よりも薄い膜厚で同程度の垂直方向抗磁力と大きな角型比を得ることができた。これは微細なNi-Fe-Nb配向制御層上のヘテロエピタキシャル成長により、記録層の微細化と結晶配向性が達成されたためである。またこの媒体を用い、トラック幅0.4μmのGMRヘッドで950kFRPIという高い線記録密度の再生出力を確認できた。記録信号の時間減衰に関しても、100kFPI信号出力の時間変化は-0.03dB/decade time程度であり、Ti中間層のみを有する低ノイズ化二層膜媒体と比べて、大幅に低減することができた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-10-06

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