小支流におけるイワナ, ヤマメ当歳魚の生息数, 移動分散および成長
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概要
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1993年6月∿1995年11月にかけて, 利根川水系鬼怒川の小支流において, イワナ, ヤマメの生息数, 当歳魚の移動分散, 成長の季節変化を調査した。3ヶ年の総採捕個体のうち, イワナは81.4%(1073個体中873個体), ヤマメは98.8%(244個体中241個体)が当歳魚であった。ヤマメ当歳魚は2月から採捕され, 8月以降はほとんど採捕されなかった。これに対して, イワナ当歳魚は3月から採捕され, 6月以降は1回の調査あたりの採捕数の変化はなかった。一方, 1995年に鬼怒川本流で採捕調査を行ったところ, 採捕された当歳魚のうちイワナが8.0%, ヤマメが92.0%を占め, ヤマメ当歳魚が優占した。以上の結果から, 小支流は特にイワナ当歳魚にとって重要な成育場所であると考えられた。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2001-07-15
著者
-
丸山 隆
東京海洋大学海洋環境学科
-
渡邊 精一
東京海洋大学
-
中村 智幸
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
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久保田 仁志
栃木県水産試験場
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中村 智幸
水産総合研究センター中央水産研究所
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渡邊 精一
東京水産大学
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丸山 隆
東京水産大学海洋環境学科
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中村 智幸
独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所内水面利用部
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丸山 隆
東京水産大学
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中村 智幸
独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所
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