薩摩硫黄島火山から放出される化学成分の量とその供給源に関する量的考察
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概要
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Annual discharge of several chemical components of fumarolic gases and of hot spring waters are calculated on the basis of the remote sensing measurement of fumarolic SO_2-discharge by OHKITA et al., (1977) and of the estimation of hot-spring water discharges by KAMADA (1964). An examination is made if the present material discharge could be maintained for 1, 000 years only from feeding sources of near surface such as the volcanic body of Iwo-dake, sea water etc. Chlorine may be supplied from sea water. Fluorine content of sea water is very small, and almost all the fluorine in the whole rocks of Iwo-dake must be given off in order to continue the present fluorine discharge for 1, 000 years. Neither the amount of sulfur in the Iwo-dake rocks nor that in sea water is sufficient to maintain the present discharge only for a few years. Aluminum and iron can be supplied if 5% of the Iwo-dake rocks are completely leached by acid waters. Alkali and alkaline earth metal ions can be supplied either from sea water or from the rocks. MATSUO et al., (1974) reported that fumarolic gases of the Iwo-jima volcano have very high δ^<18>O values (∿+7‰). If these high δ^<18>O values were the result of oxygen isotopic exchange between surface water (including sea water) and near surface rocks, δ^<18>O value of the whole Iwo-dake rocks should be lowered to 0‰ within 250 years. The result of the calculations strongly suggests that not only heat but also material supply from magma is necessary to maintain the fumarolic and hot spring activities of Iwo-jima volcano.
- 特定非営利活動法人日本火山学会の論文
- 1981-04-01
著者
-
吉田 稔
Department Of Chemistry Faculty Of Science Tokyo Institute Of Technology
-
吉田 稔
東京工業大学火山流体研究センター
-
小沢 竹二郎
埼玉大学工学部環境化学工学科
-
小沢 竹二郎
埼玉大学工学部
-
小沢 竹二郎
東京工業大学分析化学教室
-
吉田 稔
東京工業大学分析化学教室
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