トリメチルシリル化分離-冷却捕集-ガスクロマトグラフィーによる希薄溶液中のフッ化物の定量
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概要
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生成したトリメチルフルオロシラン(TMFS)を冷却したカラム中に捕集濃縮し,これを水素フレームイオン化検出器付きGCで測定して試料水中のppbレベルのフッ化物の定量を行った.反応容器(100cm^3)中に試料溶液50cm^3,塩酸22cm^3,トリメチルクロロシラン飽和塩酸溶液3cm^3を加え,次に窒素を流量50cm^3 min^<-1> で流して生成したTMFSを溶液から分離し,ドライアイスとアセトンで冷却したカラム(充てん剤:2%OV-3シリコン/ユニポートHP)に捕集して濃縮する.TMFSの全量を,市販GC装置の流路を改修した注入装置でカラムに瞬時に注入し,測定する.本法の定量範囲は0.3ppb以上で,10ppb標準溶液の測定結果は,確率水準95%で10.0±0.18ppbであった.天然試料中に存在するほとんどのイオンは妨害しなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-02-05
著者
-
吉田 稔
東京工業大学火山流体研究センター
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吉田 稔
東京工業大学理学部
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近藤 章司
東京工業大学理学部化学科
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山谷 和久
東京工業大学理学部化学科
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大迫 なぎさ
東京工業大学理学部化学科
-
塩田 寛司
東京工業大学理学部化学科
-
吉田 稔
東京工業大学分析化学教室
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