磁鉄鉱およびチタン鉄鉱の迅速分析法
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概要
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磁鉄鉱およびチタン鉄鉱に含まれる元素としては,Fe,Tiが主であるが,ほかに微量成分としてV,Mn,Ni,Crなどが含まれ,また不純物としてSiO<SUB>2</SUB>が混入する.砂鉄利用のためには,Fe,Ti,V,MnおよびSiO<SUB>2</SUB>を正確迅速に定量することが望ましいので,主成分に容量分析,微量成分には比色分析を用いた.<BR>Fe<SUP>2+</SUP>の定量には試料を硫酸とHFで分解し硼酸で過剰のHFをマスクしてKMnO<SUB>4</SUB>で滴定する.Fe<SUP>3+</SUP>とTiは,Fe<SUP>2+</SUP>を定量した液をZn-Hgで還元し,KMnO<SUB>4</SUB>で滴定して全鉄とTiを求め,再び還元してFe<SUP>3+</SUP>標準溶液で滴定しTiを求める.必要ならばVの補正をする.<BR>Vは試料をNa<SUB>2</SUB>CO<SUB>3</SUB>で融解し,オキシンで分離後燐タングステン酸ナトリウムを加えて発する黄色を比色する.Mnは硫酸とHFで分解し硼酸を加えKIO<SUB>4</SUB>でMnO<SUB>4</SUB><SUP>-</SUP>として比色する.SiO<SUB>2</SUB>についても比色法を用いた.以上主成分だけなら,約30分で充分正確に定量し得る.
著者
-
吉田 稔
東京工業大学火山流体研究センター
-
岩崎 岩次
東京工業大学理工学部分析化学教室
-
樽谷 俊和
東京工業大学理工学部分析化学教室
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桂 敬
東京工業大学分析化学教室
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岩崎 岩次
東京工業大学
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岩崎 岩次
東京工業大学分析化学教室
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吉田 稔
東京工業大学分析化学教室
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樽谷 俊和
東京工業大学分析化学教室
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