グリオキザール・ビス(2-ヒドロキシアニル)による火成岩中のカルシウムの吸光光度定量
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概要
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グリオキザール・ビス(2-ヒドロキシアニル)(GHA)による火成岩中のカルシウムの定量法を検討し,ほぼ満足する結果を得た.試料を硫酸-フッ化水素酸で分解し,水酸化ナトリウム溶液で中和して鉄(III),チタンなどを水酸化物として除き,ほう砂-水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH12.8)を加え,水-エタノール-1-ブタノール混合溶液中でカルシウムとGHAの錯体を生成させ吸光度を測定する.<BR>本法は呈色の安定性がわるく,各種添加物の量ならびにpHの変化による影響が大きいことなど難点はあるが,比較的感度がよく共存イオンの影響も少なく,操作が簡単な点など利点も多い.<BR>この方法により岩石を溶解した溶液に類似させた混合溶液,大島玄武岩,神津島流紋岩中のカルシウムを定量し,さらに添加実験も行なった結果,いずれも±2%程度の誤差で定量できた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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