水素化物発生法によりガス抽出した火山岩中の極微量セレンの還元気化原子吸光定量
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概要
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岩石試料を加圧型試料分解容器中で硝酸-過塩素酸-フッ化水素酸分解した後, 内容物をテフロン蒸発皿に移し, 加熱濃縮した後, 臭化カリウム溶液と塩酸を加えて加熱し, 試料中の極微量セレンを完全に四価に還元した後, 一定体積とする.この前処理試料溶液に3%テトラヒドロホウ酸ナトリウムを添加し, 生成したセレン化水素を一定流量の窒素でガス抽出し, 過マンガン酸カリウム溶液中に吸収させる.この操作を2回繰り返してセレンをガス抽出し, これを還元気化原子吸光法により定量した.その結果, 2回ガス抽出することにより従来測定が困難であった岩石中の極微量セレンを精度よく定量できるようになった.流紋岩中のセレンを6回定量した結果, 確率水準95%において19.5±1.3ng/gの精度で定量できた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1995-06-05
著者
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