水素化物発生法により予備濃縮した極微量セレンの還元気化-原子吸光定量
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概要
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試料中の極微量セレンを3%テトラヒドロホウ酸ナトリウム溶液によって還元気化し, 生成したセレン化水素を窒素をキャリヤーとして吸収溶液中に導入し, 捕集する予備濃縮法の検討を行った.予備濃縮したセレンは還元気化-原子吸光法により定量した.吸収溶液を検討した結果, 過塩素酸酸性にした過マンガン酸カリウム溶液に少量のシュウ酸ナトリウム溶液を添加した吸収溶液が最適であった, 最適窒素ガス流量は125-150cm^3min^<-1>であった.本法では試料溶液40cm^3を用いて, 0.03〜0.75ngcm^<-3>のセレンが精度よく濃縮でき, しかも, 0.1ngcm^<-3>のセレンが確率水準95%で±0.01ngcm^<-3>の精度で定量できた.更に微量のセレンを定量するには濃縮回数を増やす必要がある.25pgcm^<-3>セレン標準溶液80cm^<-3>を2回に分けてガス抽出し, 同一吸収液に吸収させた結果, その回収率は100.0±0.7(n=3)%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-06-05
著者
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