様々な仮想プロセッサに適応できるスレッドライブラリの実現
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概要
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我々は,OSの提供する様々な仮想プロセッサ・モデルに対応できるスレッドライブラリPPL(Parallel Pthread Libaray)を設計した.PPLの設計時の要件として(1)並列性,および(2)移植性を挙げた.(1)を満たすために,OSの提供する仮想プロセッサを複数生成し,その上で並列実行可能なマルチルーチンとしてユーザレベル・スレッドを実現した.また(2)を満たすために,仮想プロセッサやシステムに依存する部分と依存しない部分とを明確に分離し,更にその間のインタフェースを統一した.本論文では,PPLの設計と実装について述べる.実装対象の仮想プロセッサとして,UNIXプロセス,Mach thread,共有プロセスを選んだ.また,他のスレッドライブラリとの性能比較の結果についても述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-22
著者
-
最所 圭三
奈良先端科学技術大学院大学
-
桑山 雅行
九州大学工学部情報工学科
-
福田 晃
九州大学工学部情報工学科
-
宮崎 輝樹
九州大学工学部情報工学科
-
最所 圭三
九州大学大型計算機センター
-
宮崎 輝樹
九州大学工学部情報工学科:(現)新日本製鐡株式会社
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