マルチメディアデータベースのための冗長通信について : メディアの品質と冗長性のトレードオフ

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概要

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通信に冗長性を持たせることにより、マルチメディアなどの時間的制約を持つデータの転送の信頼性を向上させることができる。パケットが欠損しても冗長な部分で回復することを期待できる。しかし、冗長性を持たせることによりデータ量が増加し、これがパケットの欠損を増加させる。そのため、冗長性を加えたことによる効果を上回れば逆効果になる。そこで、本稿では、冗長性を加えた後のデータ量が元々のデータ量を同じになるように品質を制御することを提案し、メディアの品質低下と冗長性を加えたことによる効果とのトレードオフについて議論している。その結果、品質の低下が少ない場合は、提案している方式が有効であることがわかった。
1998-07-09

著者

最所圭三
奈良先端科学技術大学院大学

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