並列性と移植性を考慮したユーザレベル・スレッドライブラリPPLの実装と評価

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概要

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現在、並列, 並列処理の実行単位であるスレッドを、ユーザレベルで提供するスレッドライブラリが多く実現されている。本稿では、並列性と移植性を考慮して開発を行なっているユーザレベルスレッドライブラリPPLについて述べる。PPLでは、並列性の実現のため、ユーザレベル・スレッドをマルチルーチン方式を用いて実現した。また、PPL内部を仮想プロセッサ依存部と非依存部を分離した構造とすることで、ライブラリ自体の移植性の向上を図った。実際にいくつかのシステムに実装し、PPLの提供するスレッドの軽量性を他のユーザレベル・スレッドと比較し、マルチプロセッサ・システム上での並列性の評価を行なった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-12-08

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