演奏における表情的逸脱(expressive deviation)とそのルールについて : グリーグのピアノ協奏曲第1楽章冒頭主題と第2主題のアゴーギク,ディナーミク,およびその連動の分析を中心にして
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概要
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音楽演奏における表情的逸脱についてはこれまでさまざまなルールが発見され,そのルールにもとづいた自動演奏などもおこなわれるようになっている。しかし,一般化されたルールは実際の分析,再生として適用した場合にあまりにも例外が多いという問題があり,さらに適用できた場合にもルールの中の細かな逸脱や演奏の特殊,特異性などについての検討が十分にはおこなわれていない。本研究ではグリーグのピアノ協奏曲第1楽章の主題を例として6人の著名な演奏家,および共同筆者の一人である山本自身の演奏を分析した。分析の視点としたのはアゴーギグとディナーミク,およびその連動関係であり,とりわけ,サブフレーズ間の繋ぎとフレーズ全体との関係や旋律上の逸脱音の演奏に注目した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-05-18
著者
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