FFT解析による裏声-表声の換声点の特定化
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概要
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訓練された歌手の場合、裹声と表声の換声点は聴き手だけでなく,歌い手本人にも気づかれないことかある。このことは、洋楽の発声に限らず、邦楽の声についても言える。清元や新内の高音は確かに裏声のようだか、途中のどこかでいつの間にか表の声に変わり,人間の耳にははっきりした「境目」か無いように思える。問題は、本当に徐々に変わって裏-表の声が溶け合って「境目」か無いのか、それとも、声帯の振動の仕方を変える明確な「境目」がありなから耳ではそれを特定できない、ということなのだろうか。また、音楽の様式によって「境目」ということに何か違いがあるのだろうか。本研究では、「FFTデータの主成分分析による換声点の特定化」(田邉1994)の手法を用い、西洋音楽・邦楽・児童の発声について、0〜8KHzのサンプリングを行い、裏声と表声の換声点を特定することができた。
- 1995-07-21
著者
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