多重MISRの構成とそのエイリアス確率に関する二、三の考察

概要

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VLSIの自己テスト法として署名解析法が提案されている.署名解析法では誤り見逃し確率(エイリアス確率)が問題となる.シグネチャ回路として用いられるMISR(Multiple Input Signature Register)についてはGF(2^m)上のReed-Solomon(RS)符号の2元重み分布とそのエイリアス確率との関係が指摘されている.署名解析法ではGF(2^m)上の原始元,bを非負の整数,生成多項式を(x-α^b)(x-α^<b+1>)…(x-α^<b+d-2>)としたRS符号を多項式基底(1,α,α^2,…,α^<m-1>)により展開した符号に基づくd-1重MIRSが提案されている.また最近,2重化MISRについて多項式基底でない他の基底により展開することによって,従来に比較してエイリアス確率を低減させ得ることが報告されている.本稿では3重化MISRに対する展開基底とそのエイリアス確率との関係について考察を与える.
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-10-27