クペロン錯体の溶媒抽出を用いた原子吸光法によるバナジウムの定量
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概要
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バナジウム-クペロン錯体を有機溶媒に抽出し,亜酸化窒素.アセチレンフレームを用いてバナジウムの原子吸光分析を行う際の各種条件,溶媒効果,及び共存イオンの影響などについて詳細に検討した.各溶媒の増感効果はジ-n-ブチルエーテル>酢酸-n-ブチル>酢酸イソアミル>MIBKである.又,パナジウム-クペロン錯体は,上記のいずれの溶媒においてもpH2以下で短時間に水相より抽出されるが,pH3以上では抽出されなかった.抽出時における共存イオンの影響については,各溶媒によりやや異なるが,鉄,銅,タングステンなどが妨害を示した.しかし,タングステンを除くイオンについては,その影響はあらかじめpH3以上で予備抽出を行うことによって除去することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-03-10
著者
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