鉄(III)とテトラヒドロホウ酸ナトリウムを併用した原子吸光分析による無機水銀と有機水銀の分別定量
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概要
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鉄(III)とテトラヒドロホウ酸ナトリウムを用いるフレームレス原子吸光法による無機水銀と有機水銀の分別定量について検討した.無機及び有機水銀は鉄(III)の存在下で,pH2〜8においてテトラヒドロホウ酸ナトリウムにより還元された.一方,pH10以上においては鉄(III)の有無にかかわらず,無機水銀のみがテトラヒドロホウ酸ナトリウムにより還元された.これらのことから,無機水銀と有機水銀を分別定量することが可能であることを示した.本法の定量範囲は(0.2〜8)ppbであり,5ppbレベルでの標準偏差パーセントは2%以下であった.実際の試料分析への適用として,河川水及び廃水に塩化水銀(II)及び塩化メチル水銀を添加し,その回収実験を行ったところ満足できる結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-11-05
著者
-
森田 秀芳
徳島大学医療技術短期大学部
-
下村 滋
徳島文理大学家政学部
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下村 滋
徳島大学薬学部
-
桜井 弘
徳島大薬
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森田 秀芳
徳島大学薬学部
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桜井 弘
徳島大学薬学部
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水沼 博司
徳島大学薬学部
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下村 滋
徳島大薬
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