水銀蒸気の高分子膜透過
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
水銀の分析を行なう際に考慮しなければならない問題点として,その分析過程における水銀の消失があげられる.一つの原因として水銀の膜透過現象が考えられるので,著者らはその基礎的研究を行なった.材料として一般に用いられる高分子膜,主としてPVCを用い,その温度,厚さ,可塑剤などによる影響について検討した.その結果,温度の上昇および可塑剤の添加によって,明らかに透過性が増大することがわかった.また高分子膜の代わりに水を用いたが,水もまた完全に水銀蒸気の揮散を防止しえないことを証明した.<BR>さらに水銀の高分子膜に対する透過速度と温度の関係より,高分子膜の物性を推察できる可能性を見いだした.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- タンタル処理黒鉛管を用いる原子吸光法によるガリウムの定量
- 3,3'-ジアミノベンジジンを用いるセレンの吸光光度定量法の改良とクロスチェック
- 原子螢光法による大気中の水銀の定量
- 微量水銀の定量における非分散原子蛍光法
- グリチルリチン・グリシン・L-システインの薬剤学的研究
- フレームレス原子吸光光度法による尿中クロムの定量
- レーザーラマン分光法によるチオシアン酸アンモニウムとチオ尿素混合系における存在比の定量
- メチル水銀化合物の溶媒抽出定量法におけるヨウ化カリウムとL-アスコルビン酸の併用
- 鉄(III)とテトラヒドロホウ酸ナトリウムを併用した原子吸光分析による無機水銀と有機水銀の分別定量
- 誘導結合プラズマ発光分析法により得られた透析患者頭髪中の元素濃度の統計的解析(バイオアナリティカルケミストリー)
- 臨床応用を目的とした誘導結合プラズマ発光分析法による血清中微量元素の多元素同時分析(バイオアナリティカルケミストリー)
- 8-キノリンスルホニルクロライドとヒドラジンの反応
- カーボンチューブを用いたフレームレス原子吸光光度法によるベリリウムの定量
- クペロン錯体の溶媒抽出を用いた原子吸光法によるバナジウムの定量
- 2-シアノピリジンとヒドラジンの反応について
- 総水銀定量のためのコバルト(III)による水試料の前処理
- 鉄(III)と水素化ホウ素ナトリウムを用いた総水銀の原子吸光定量法
- コバルト(III)-ニトリロ三酢酸錯体を用いる鉄の定量 : 金属キレート化合物を標準液とする酸化還元滴定法(第1報)
- 誘導結合プラズマ発光分析法によるいわゆる健康食品中の多元素同時分析
- フレームレス原子吸光法による尿中微量クロムの定量
- 原子吸光法によるクロムの定量
- 水酸化鉄による水銀(II)イオンの吸着
- 水銀蒸気の高分子膜透過
- 22医薬品分析
- 金属キレート化合物を標準液とする酸化還元滴定法(第2報) : コバルト(III)-ニトリロ三酢酸錯体を用いる製剤中の鉄の定量
- 希薄水銀(II)溶液中の水銀の減少
- 医薬品分析(進歩総説)
- 水銀の原子吸光分析における還元剤の効果
- 揮散現象を応用した水銀の微量定量法
- 医薬品分析 (進歩総説)
- 有機水銀化合物より水銀の揮散について
- 希薄水銀(II)溶液中の水銀の減少
- 塩素ガス中の水素の定量
- 棚瀬彌一郎先生を偲んで