液相化学ラベル化法を用いたX線光電子分光法によるポリブタジエン表面官能基の定量的検討
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概要
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ポリブタジエンフィルムの表面層に存在する-C=C-,二重結合をXPSにより同定するために,Brによる付加反応を試みた.そして,この際の反応並びに測定の最適条件について検討した.その結果,ポリブタジエンを7.6%(v/v)Br_2/四塩化炭素溶液に10分間浸漬し,引き続き,四塩化炭素で1分間洗浄した後,一晩風乾することによって,簡単に,しかも合理的にBrをラベル化反応させることができた.XPS測定は表面損傷が最少となるように,真空度10^<-6>Pa,印加電力60W,走査時間9分の条件で行った.そして,ほぼ理論値に近くまで,Brがポリブタジエン表面上の二重結合と反応していることが判明した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1988-09-05
著者
-
二瓶 好正
東京大学生産技術研究所
-
林 卓冶
電気化学工業(株)総合研究所
-
雨宮 哲夫
電気化学工業(株)渋川工場
-
雨宮 哲夫
電気化学工業(株)渋川工場:(現):電気化学工業(株)
-
二瓶 好正
東京大学生産技術研究所:(現)東京大学生産技術研究所
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