高速液体クロマトグラフ用誘電率検出器の実用化の検討

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概要

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高速液体クロマトグラフ用誘電率検出器を試作し,検出セル中でのバンドの広がり,感度向上のために行った熱電素子による温度調節の効果について検討した.検出セル中でのバンドの広がりは,0.17ml/min〜1.8ml/minの流速範囲で30μl以下であった.温度調節の結果ノイズレベルは,2.7×10^<-5>誘電率単位程度となった.又,本検出器が高分子試料,生体試料の分離,定量に有用であることを示すため,高分子試料としてポリエチレングリコール(PEG)200など,生体試料として胆じゅう酸のクロマトグラムを測定し,示差屈折率(RI)検出器により得られた結果と比較した.これらの試料に対して,本検出,器はRI検出器より優れた感度を有し,本検出器がRI検出器と感度面で相補する検出器として十分実用性のあることを示した.
社団法人日本分析化学会の論文
1978-09-05

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