チタンカーバイドおよびチタンカーバイドニッケルサーメット中の全炭素と遊離炭素の定量
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概要
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チタンカーバイドおよびそのサーメット中の炭素を,試料の燃焼によって生成した炭酸ガスを液体窒素によって冷却凝縮して捕捉する方法を用いて分析した.ふたたび気化させたときの炭酸ガス量の測定は,微量の場合には一定容積の圧力を測定し,やや多量の場合には大気圧下の容積を測定した.<BR>遊離炭素と結合炭素との分離は,試料中の結合炭素が硫硝酸に容易に溶解することを見出したため,これを検討した.この方法(以下硫硝酸法という)はフッ硝酸によつて試料を処理する方法(以下単にフッ硝酸法という)に比して,使用上はるかに便利で容易であった.<BR>不溶解の遊離炭素のロ別にはガラス綿を用いたが,操作上および空試験の数値において,アスベストを用いる場合よりもよかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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