複光束化によるスペクトル線強度の測定
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概要
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分光器のスリットを上下に分割して使用することにより分光器を複光束型に改造し,スペクトル線強度を非走査で測定した.出口スリットの上半分の直前に傾けた平行石英板を置き,上半分から出る光の波長をわずかずらし,一方の光束による光電流が<I>I</I><SUB>B</SUB>(バックグラウンド強度)+<I>I</I><SUB>L</SUB>(線強度),他方の光束による光電流が<I>I</I><SUB>B</SUB>を示すようにしておき,上下交互に光を通し光電流の交流成分を同期整流すると,直流出力として<I>I</I><SUB>L</SUB>が得られる.<BR>本法の利点は以下のとおりである.(1)一つの光電管を用いて複光束化を行なっているので,光電管の感度の変化・直流増幅器のゼロラインの移動・<I>I</I><SUB>B</SUB>の変動の影響を受けずに線強度を求めうる. (2)出力の積分を行なうことにより雑音の影響を小さくできる. (3)3分間の積分を行なうことにより,検出限界が通常の方法の30分の1になり,また<I>I</I><SUB>B</SUB>の250分の1の<I>I</I><SUB>L</SUB>を測定することができた.
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